桜井市ガストロノミーツーリズム事業の実施

今年の夏から秋にかけて、桜井市農林課とNAFIC附属セミナーハウス「ホテル奈良さくらいの郷」が協同で、「桜井市ガストロノミーツーリズム事業」を開催し、NAFIC周辺賑わいづくり協議会も、農業体験の部門で一部ご協力させていただきました。

大好評であった昨年に引き続き、今回で2度目の開催になります。

「ガストロノミーツーリズムとは何か?」については、昨年の記事から引用させていただきます。


“「その土地の気候風土が生んだ食材・習慣・伝統・歴史などによって育まれた食を楽しみ、その土地の食文化に触れることを目的としたツーリズム」であり、地域の伝統や多様性をサポートするだけでなく、文化の発信、地方経済の発展、持続可能な観光の実現等にも資するものです。“ 
※観光庁ホームページより引用

昨年と同じく、「ホテル奈良さくらいの郷への宿泊」「いわれの地域での農業体験」「地元料理人による料理教室」がセットになったツアーなのですが、昨年の反省点も踏まえ、細部にブラッシュアップを施し、実施いたしました。

詳しくは、以下の「夏の部」「秋の部」のレポートをご覧ください。

【夏の部】
まず夏の部では、夏休み期間中に開催し、お子様連れを対象としたツアーとして実施しました。

収穫体験では、夏野菜の定番であるピーマンやオクラ、そしてポップコーン用のトウモロコシと、珍しい野菜も収穫しました。

実は、この磐余の地周辺では、夏野菜を育てられている農家さんが少なかったため、昨年の大根の収穫体験でもご協力いただいた、高家地区の農家である藤本さんにお願いし、本ツアー専用の夏野菜を育てていただきました。

当初は、きゅうりや茄子も植えていただいていたのですが、今年は非常に猛暑であったこともあり、ツアー実施時には全て育ち切ってしまう、というトラブルも。

やはり野菜も生き物ですので、なかなか取扱いが難しいところです。

このツアー中に使わなかったお野菜たちは、ホテル奈良さくらいの郷のロビーで来訪者向けに販売を行い、そちらも非常に好評であったとお聞きしています。

この日も非常に暑い中、大汗をかきながら、でも笑顔いっぱいで、子供たちは収穫に取り組んでくれました。

また、藤本さんのご厚意で、当初の予定になかったメロンやスイカも収穫させていただけることに。

こちらも非常に喜んでいただきました。

料理教室は、こちらも昨年に引き続き、桜井市桜井で活魚・ちゃんこ店を営む「一語一笑」さんにご協力いただき、収穫した茄子以外にも、様々な桜井産の農作物を使った料理をご指導いただきました。
一語一笑 ホームページ
https://www.smilehouse2525.com/

調理方法だけでなく、日々の料理に対する向き合い方など様々なアドバイスを、軽妙なトークを交えながらお教えいただき、最後まで笑いの絶えない教室でありました。

子供たちが一生懸命包丁を握って調理に取り組んでいる姿が、印象的でした。

・おくらトロロぶっかけ飯
・茄子・ピーマンの肉詰めはさみ揚げ
・きゅうりとわかめの酢の物
・揚げと茄子の味噌にゅう麺

【秋の部】
秋の部では、夏の部とは打って変わって、大人を対象としたツアーとして実施し、収穫体験では、高家地区の榮長さんの圃場をお借りし、夏秋茄子の収穫を行いました。

茄子の歴史や、栄養素を活かしたおすすめの調理法、生産する際のこだわりなど、様々なお話をお聞かせいただきました。

収穫の際は、茄子を傷つけない収穫方法をご指導いただきながら、楽しくワイワイと収穫しました。

料理教室は、夏の部に引き続き一語一笑さんにご指導いただきました。
大人のみの参加ということで、料理のレベルも夏からグッとあがり、焼き・揚げ・煮と様々な方法で茄子を調理いただきました。

当初は5品の予定だったものが6品に増え、それぞれに全く違う味わいがあり、茄子の色んな一面を見ることができました。

・秋鮭と茸の色ご飯
・茄子の生姜焼き
・辛子茄子
・茄子と茸の味噌汁
・翡翠茄子の海老そぼろ餡
・茄子のチーズ田楽

秋の部、冬の部ともに、参加者の方からは非常に好評をいただき、「来年もやってほしい」「違う野菜も収穫してみたい」など、様々なお声をいただきました。

また、今回ご参加いただいた方の中には、なんと昨年からのリピーターもいらっしゃり、好評いただいていることがうかがえました。

今後もいわれの地域を盛り上げるべく、様々な企画にチャレンジしてまいりますので、地域の皆様も是非ご協力をお願いいたします。

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